2025年9月から10月にかけて、いがらし歯科イーストクリニックの山田淳先生が「矯正5日間コースセミナー」(講師:各務肇先生/ポール矯正歯科センター)を受講しました。主催は日本一般臨床医矯正研究会(JOSG)。会場は東京・日本橋のビジョンセンターで、全国から多くの先生方が集まり、最新の矯正治療について学ぶ貴重な機会となりました。

今回のセミナーでは、見た目だけでなく、全身の健康につながる「正しい噛み合わせ」や「舌のスペースを意識した歯並び」の重要性がテーマでした。従来の矯正では上下4本を抜歯するケースが多いですが、各務先生は特に下あごの歯はできるだけ抜かず、自然な成長を生かした治療をすすめています。舌が十分に動けるスペースを確保することで、呼吸や姿勢、睡眠の質にも良い影響があるとされています。
また、3歳までの時期に無理な矯正装置を使ったり、痛みを伴う治療を行ったりすることには慎重であるべきとの考えも共有されました。脳の発達がほぼ完了するこの時期には、優しい観察と指導が大切であり、成長に合わせた自然なサポートが理想的です。
さらに、診断にはパノラマやデンタル撮影、口腔内写真、模型などの情報を組み合わせ、患者さんにも専門用語を使わずにわかりやすく説明することの大切さが強調されました。
姿勢についても興味深い内容があり、寝るときの枕の高さや横向きの姿勢が顎の発育に影響する場合があると学びました。特に横向きで長時間寝ると片側の顎が圧迫されて歯並びに影響することがあるため、姿勢を意識して変えることが勧められます。
今回のセミナーに参加して、山田先生は「成長期から成人まで、一人ひとりに合った矯正治療を行う大切さを改めて感じた」と話していました。

山田先生は講師の各務肇先生に著書『心身の健康をつくる歯の矯正』をいただいたそうです。
今後も当院では、最新の知識と技術を取り入れながら、健康で美しい歯並びをサポートしてまいります。

