いがらし歯科医院といがらし歯科イーストクリニックは共同で毎月、院内セミナーを行っております。院内セミナーは、毎月スタッフがランダムで3〜4人調べたものを発表します。11月は13日の診療後に行われました。今回は歯科技工士が「義歯を作るとき みていること」というテーマで発表を行いました。


今回発表したのは、入社2年目の歯科技工士。日々、先輩方に教わりながら義歯(入れ歯)の製作を担当しています。セミナーでは、模型上で目印となる「解剖学的ランドマーク」や「咬合平面」など、歯の生えてない模型をどのように観察しているかを紹介しました。

初めのうちは模型の中でその目印を見つけることが難しく、何度も先輩や歯科医師に相談しながら少しずつ理解を深めていったそうです。実際の症例では、平均的な歯列を個人に合わせて調整する必要があります。

また、正確な咬合(かみ合わせ)を得るためには、規格模型が、1つの基準として重要であると紹介されました。これによりチェアサイド(診療室)での時間短縮や人工歯排列(歯並びの再現)の精度向上につながることが共有されました。

さらに、「患者さんを直接見ること」「歯科医師とのコミュニケーションを大切にすること」が歯科医院内で働く技工士としての強みであり、義歯づくりに欠かせない姿勢であるとまとめました。

発表の最後には、「まだまだ学ぶことは多いですが、これからも患者さんの笑顔のために努力していきます」との言葉で締めくくられました。若手技工士の成長と、チームで支え合う当院の姿勢が感じられるセミナーとなりました。

今後もスタッフ全員で知識と技術を磨きながら、患者さんにとってより良い医療を提供できるよう努めてまいります。