PEC歯科衛生士セミナー「患者指導コース」を受講しました。

いがらし歯科医院本院 歯科衛生士 シェルパ ペンバ ラハム
DH Sherpa Pemba Lhamu
2025年7月6日に大阪ブリーゼプラザで行われた、
人と人との関係構築に根ざした、仕事で指導力を高めることを目的とした患者指導コースを受講しました。
山本浩正先生をはじめ3名の歯科衛生士の講師の先生方が、実体験に基づいた症例や具体的な手法を交えながら、失敗から学ぶ姿勢の大切さを語ってくださいました。
【講義内容と学び】
1.意図的会話(EBM)とナラティブ(NBM)
・「エビデンス(科学的根拠)」だけでなく「ナラティブ(物語・経験)」を重視することで、患者さんとの信頼関係を築きやすくなると感じました。
・「聞く力」をベースにした対話の組み立て方を体験的に学びました。
2.症例提示と指導の工夫
・実際の指導がうまくいかなかったケースも含め、患者さんの反応や変化をどう捉え、次にどうつなげたかを詳細に共有していただきました。
・「一度で変わらない前提」で接する姿勢が大切であると学びました。
・疾患リスクや生活習慣や価値観にに応じて、個別化された指導方法を用いる必要性、資料の使い方や声かけのタイミングなど、実践的なアドバイスが豊富でした。
3.セルフケア用品の選び方
・絶対的な答えはない中で「患者さんの歯、歯肉、細菌の状態」と「デンタルケア用品」などのの視点を持ち最適解を見つけて患者指導する必要性を学ぶことができました。
患者指導はマニュアル通りにはいかない難しさがある一方で、その不確実さこそがやりがいであることを再認識しました。今回の研修では、講師の方々がご自身の失敗談を包み隠さず語ってくださったことで、より実践的で共感を伴う学びを得ることができました。
また、「我々歯科従事者が気になること ≠ 患者さんが気になること」という言葉が印象的で、初診からの関わり方を見直し、患者さんの語りにしっかり耳を傾ける姿勢を大切にしていきたいと思いました。
セミナー後には、講師の先生方から直筆のサインをいただくという大変貴重な体験もあり、心に残る一日となりました。

最後に、このような貴重なセミナーに参加する機会をいただき、心より感謝申し上げます。いがらし歯科医院の恵まれた教育制度のもとで学ばせていただける環境に、改めて感謝の気持ちを抱いております。今後も学びを深めてまいります。